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既得権益への怒り [オンタリオ]

 アメリカ下院選で、野党共和党が圧勝した。アメリカの中間選挙は、大統領与党への批判が投票行動に現れやすく、与党が負けることが多いとされている。
 巷では誰もが、有権者の既得権益への怒りを話題にしている。カナダにおいても、最も保守的な街でイスラム教徒が市長に当選し、最もリベラルな街で草の根保守が市長に当選したことが、そのあらわれだという。

 ハミルトン、サドバリー、オタワ、ナイアガラ・フォールズ、ロンドン、バーリントン、バーンでは現職の市長が敗れた。だがもういっぽうではミシサウガ、ブランプトン、ピッカリング、エイジャクス、ミルトン、マーカム、ニューマーケット、リッチモンド・ヒルでは現職が勝利しているのも事実である。
 厳しい状況にある自動車の町オシャワでは、現職市長が敗れているが、より厳しい状況にある自動車の町ウィンザーでは、現職市長が当選している。
 ロンドンとバーンでは現職市長が落選しているが、当選者は素人にはほど遠い。どちらも連邦自由党の元閣僚である。
 ネンシがカルガリーで勝利した本当の理由は、既得権益への怒りなどではなく、2人の保守候補による保守票分散でしかない。エドモントンでもウィニペグでも、現職市長が当選している。

 トロント市長選におけるフォードの勝因については、中高年白人によるコスモポリタンへの勝利とか、郊外による都心部への勝利とか、ブルーカラーによるエリートへの勝利とか、あきれるほど多くの珍説・奇説が語られた。だが、スミザーマンの得票の半分以上は郊外のものであり、またフォードの得票は必ずしもスカボロー・ハイライズのような低所得エリアからのものばかりではなく、ブライドル・パスのような高所得エリアからのものも少なくなかった。
 フォードはもっぱら、政治的アウトサイダーとして説明されてきた。だが実際には、フォードは市会議員を10年務めており、市政経験のないスミザーマンよりはるかにインサイダーというのが実情である。

 批評家たちは、アメリカで高まっているティーパーティ運動の兆しを、何とかしてカナダでも見出そうとしているようだ。だが最近行われたカナダの地方選挙には、実際にはその結果を説明する共通したパターンは存在しないというのが、現実である。
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