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イロコイチーム、ラクロス世界選手権出場を断念 [先住民]

Lacrosse__Iroquo_765501gm-a.jpg イギリスのマンチェスターで7月15日に開幕した、男子ラクロス世界選手権大会に出場を予定していた、アメリカとカナダの先住民イロコイのチームが、「イロコイ連邦」パスポートでの入国を拒否されていた問題で、同チームは大会への出場を断念した。
 イロコイチームは、9人のカナダ市民と38人のアメリカ市民のイロコイ族インディアンで構成されている。イロコイ連邦パスポートで初めて国外に旅行した人は、1923年のデサカーエであった。彼は国際連盟に、シックス・ネイションズの自決権をカナダ政府が侵害したと訴えるために旅行した。
 その後カナダ政府は1977年、イロコイ連邦の独立への欲求に応える形でイロコイ連邦パスポートを承認した。それから33年間、イロコイ連邦パスポートは世界中の空港で受け容れられた。だが2001年9月11日の同時多発テロにより、セキュリティは世界的に厳しくなり、バーコードや電子チップを持たないイロコイ連邦パスポートはしばしばトラブルに巻き込まれるようになった。

 アメリカ政府は今回、イロコイチームのイロコイ連邦パスポート使用に反対していたが、クリントン国務長官は、アメリカ市民に限り、1回限りの例外的使用を認めた。だがイギリス当局はパスポートの有効性を認めず、アメリカまたはカナダのパスポートで入国するよう要求。しかしイロコイチームは、イロコイ連邦パスポートの使用は民族アイデンティティの問題だとしてこれを拒否した。
 イロコイチームのトーマス・ディアは、こう語った。
「私は、カナダのパスポート取得を拒否する。それは、私がカナダ人ではないことを意味する。我々は今カナダとして知られる地域に暮らしているが、我々はカナダが創設される前からここに暮らしているホーデノショーネである。」
 オンタリオ州シックス・ネイションズ出身のデルビー・パワレスは、こう述べた。
「相手チームにメダルを奪われることは、ありえることだ。だがスーツを着た誰かにメダルを奪われることは、別の問題だ。」
 コンコルディア大学のギャビン・テイラー教授は、カナダ政府は何世紀もの間、先住民の旅行問題を直視せず、避けて通ってきたと述べた。
「もしカナダがイロコイ連邦パスポートを認めたら、その他の民族集団も彼ら自身のパスポートを要求し、パンドラの箱を開けることになるだろう。」
 ケベック連合のインディアン問題担当マルク・ルメイ議員は、こう語った。
「我々はみな、民族ではなく承認された国家が発給する有効なパスポートを持たなければならない。さもなくば、バスクのパスポート、ケベックのパスポート、スコットランドのパスポート、コルシカのパスポートが出て来ることだろう。たとえ我々が独立論者だとしても、ケベックはいまだカナダの一部であり、カナダのパスポートは依然として必要である。」
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 ラクロスは、先端に網のついたスティックでボールをパスし、相手のゴールにシュートして得点を争う競技である。カナダのインディアンの儀式が起源であり、現在はカナダの国技となっている。カナダはラクロスで、1904年のセントルイス・オリンピックと1908年のロンドン・オリンピックで金メダルを獲得している。国際ラクロス連盟では、イロコイ男子チームは4位にランキングされている強豪である。


写真:イロコイ連邦パスポートを掲げるパーシー・エイブラム監督。
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