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ベヤック上院議員、停職処分に [先住民]

 リン・ベヤック上院議員(無所属)は、連邦議会ウェブサイトに掲示した差別的文書の削除に応じなかったため、5月8日議会の投票で停職処分となった。停職は現在のセッション期間だけで、最長で10月までとなる。
 上院倫理委員会は4月、ベヤック議員を停職とし、人種差別に関する教育プログラムを自己負担で受講させ、問題の文書をウェブサイトから削除するよう勧告した。だが彼女はこの日の投票前、保守党の元同僚議員たちに、考慮する十分な時間を与えるため投票を次週に延期してほしいと訴えたが、応じる者はいなかった。
 彼女はジョージ・オーウェルの小説「1984年」を挙げ、処分は言論を弾圧する全体主義だと非難する演説を行った。
「この種の処分は全体主義的で、カナダのような自由な国の伝統とは相容れない。」
「これは、危機的な日である。議員は誰でも院外での報復を心配することなく演説できるはず、それとも我々は違うのか。」
「非難されているのは、国民を検閲し、国民が多様な意見を表明している微妙な問題に関する議論をシャットダウンすることを私が拒否したことではないか。」
 彼女はさらに、マニトバ州在住の元裁判官から受け取った手紙を引用して自己弁護した。
「あなたの罪とは、先住民問題に関し支配的かつ常識的な、ポリティカリー・コレクトな表現に従うことを拒否したことだろう。」
 議員たちはそれ以上誰も発言せず、即座に採決が行われ、停職処分は可決された。停職期間中は給与は支給されず、議会スタッフや資料にアクセスできなくなる。
 上院は、連邦議会ウェブサイトから問題の投稿を削除する予定である。
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ウィルソン=レイボールド議員とフィルポット議員、緑の党に入党か [緑の党]

 緑の党のメイ党首は5月8日、自由党を除名された無所属のジョディ・ウィルソン=レイボールド議員とジェーン・フィルポット議員が、入党を検討していると語った。
 6日に実施されたブリティッシュコロンビア州ナナイモ-レディスミス選挙区の補選では、緑の党の候補が初めて補選に当選した。
 次の総選挙は10月までに実施されるが、どの党も過半数に達しない見込みが強い。緑の党は、いまだかつてない8%以上の高支持率を維持しており、総選挙後には複数議席を獲得した同党がキャスティングボートを握ることになりそうだ。大臣経験もあり、知名度の高い両議員は咽から手が出るほど欲しいだろう。
 ブリティッシュコロンビア州・ニューブランズウィック州・プリンスエドワード島州議会でも、全ての政党が過半数に達しなかったため、緑の党が重要な役割を果たしている。
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保守党議員、トルドー首相を「イモ」と呼んで注意される [自由党]

 保守党のピエール・ポワリーブル議員は5月1日、連邦議会でトルドー首相を「ジャガイモ」と呼んだことに対し、議長から呼ばないよう注意された。
 ジャスティン・トルドー(Trudeau:トゥルドー)首相は2016年、初めて中国を公式訪問したとき、苗字が中国語でジャガイモを意味する「土豆」(トゥードー)に似ていることから、中国人に「ジャガイモ」と呼ばれた。クリスティア・フリーランド国際貿易大臣(当時)はこれを、親愛の印と受け取り「気に入っている」と語っていた。
 ポワリーブル議員は、中国政府によるカナダ市民の抑留、キャノーラの禁輸措置を挙げ、中国の指導者はトルドー首相を「ジャガイモ」と呼んで蔑んでいるのに、当人はこれを親愛の印と受け取っていると批判した。彼が首相を「ジャガイモ」と評したのは、これが3日連続だった。
 ジェフ・リーガン下院議長(元自由党、現在は無所属)はこれを侮辱と受け取り、「ジャガイモ」と呼ばないよう要請した。だが保守党のキャンディス・バージェン下院幹事長は、首相が「ジャガイモ」と呼ばれている事実を引用しただけで、実際に首相をそう呼んだわけではないと反論した。
 リーガン議長は、最終的に裁定した。
「私は北京語や広東語を話せない。『ジャガイモ』が中国語でどのような意味を持つかについて、私は指摘することはできないが、我々はここで英語とフランス語を話す。文脈において、それが賛辞として使われたとは私には思えない。」
「それは私には侮辱と感じられた。そして議会において、誰一人に対しても侮辱が行われていいとは私は思わない。」

 下院では原則として、二大政党党首は「総理大臣」と「公式野党党首」と呼ばれる。だがこの日の質疑応答では、保守党議員の多くはトルドー首相を「総理」ではなく「自由党党首」と呼んだ。トルドー首相もまた、シーア党首を「保守党党首」と呼んだ。新民主党のアレクサンドル・ブレリス議員は、これらは規則に反してはいないが、相手の地位を低く見せる行為だと指摘した。
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ルブラン大臣、治療のため辞任 [自由党]

 ドミニク・ルブラン政府間関係大臣兼北方問題大臣は4月26日、治療のため内閣を一時去ると発表した。
 数週前に体調を崩した彼は、テストの結果非ホジキンリンパ腫と診断され、すでに治療を開始したという。数週で治療を終えて内閣に復帰し、次の総選挙にも出馬するという。
 彼の不在の間、臨時でビル・モルノー財務大臣が政府間関係大臣を、キャロリン・ベネット政府=先住民関係大臣が北方問題大臣を務める。
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PEI総選挙で進歩保守党勝利、緑の党政権ならず [プリンスエドワード島]

 4月23日に実施されたプリンスエドワード島州議会総選挙は、PEI進歩保守党12(36.5%)、PEI緑の党9(30.6%)、PEI自由党5(29.5%)、PEI新民主党0(3.0%)、欠員1(定数27議席、括弧内は得票率)となり、進歩保守党が3期ぶりに政権を奪回した。プリンスエドワード島で少数政権が誕生するのは、129年ぶり。世論調査でリードし続けた緑の党は、カナダ初の政権獲得はならなかったものの、カナダ初の公式野党となり、カナダで初めて「影の内閣」を組織する。
 なおシャーロットタウン-ヒルスボロー・パーク選挙区は、緑の党のジョシュ・アンダーヘイ候補が19日に死去し、立候補締切後だったため実施されず、3か月以内に補選が実施される。

 プリンスエドワード島では連邦結成以来、自由党と進歩保守党が交互に与党と最大野党を務めて来た。ここ50年以上の間、両党が3期ずつ政権を担うジンクスが続き、他党は1996年まで総選挙で1議席も獲れなかった。
 だが医師の不足は、深刻な社会問題と化していた。1万3000人もの島民が、すぐ病院に行くことができず、待機しているという。このような状況で、歯科医であるピーター・ベバン=ベイカー党首率いる緑の党は、2018年8月から世論調査でトップを走り続け、世界初の緑の党単独政権かと騒がれた。
 自由党のウェイド・マクロークラン首相は、好調な景気を訴えたが、彼の不人気を覆すことはできず、初めて野党第2党に転落し、彼自身も落選した。
 長い間自由党と緑の党のデッドヒートが続いたが、進歩保守党は2月に新しい党首デニス・キングを迎えると、支持率をじりじりと上げ、3党鼎立に持ち込んだ。
 キング党首は、5か月前に政界に入ったばかりの新顔である。彼は長年政治解説者を務め、政界の中ではなく周辺にいた。彼はここ8年間で6人目の党首であり、12年間政権から遠ざかっている進歩保守党は機能不全と見られていた。
 だが彼は、所得税控除額を3000ドルに増額、中小企業への法人税を1%に減税、さらにコンビニエンスストアでの酒の販売などのわかりやすい公約を掲げ、接戦を制した。PEI進歩保守党の勝利は、昨年からのオンタリオ、ニューブランズウィック、ケベック、アルバータに続く5回連続の保守党勝利となる。
 勝利を確信したキング党首は、ロッド・シャーロットタウン・ホテルで叫んだ。
「プリンス・エドワード島の新時代へようこそ!」
 緑の党躍進について意見をきかれると、彼はこう述べた。
「プリンスエドワード島民は、諸党に党派心を脇に置き、この島のためにベストを尽くして欲しいということを示していると思う。」
 ベバン=ベイカー党首は、少数政権についてこう述べた。
「少数政権は、競い合っている諸党が島民の利益を第一とする協力的環境を作ると、私は強く信じている。」
 新民主党は、26選挙区のうち有力だったのはわずか1つで、それ以外の選挙区では大敗し、6期連続で議席ゼロに終わった。

 なお同日実施された選挙制度改革に関する住民投票は、僅差で現行の小選挙区制維持が決まった。
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【世論調査】自由党の再選危うし [2019年下院選]

 総選挙まであと6か月に迫った。CBCが4月16日に実施した政党支持率調査は、保守党35.2%、自由党32.7%、新民主党15.3%、緑の党8.6%、ケベック連合4.4%、人民党2.4%、その他1.4%となった。ここから導き出される予想獲得議席は、保守党158(196~115)、自由党142(198~93)、新民主党20(48~5)%、ケベック連合15(29~1)、緑の党3(1~7)、人民党0(0~1)(定数338議席、括弧内は最大と最小議席)となる。CBCは保守党の勝率58%、自由党の勝率42%と算出した。
 与党自由党はオンタリオで保守党に首位を奪われ、相当な数の議席を失いそうだが、ケベックでは首位を維持している。自由党は全国的に支持率を下げているが、その利益のほとんどは保守党のものになっており、新民主党は振るわない。新民主党のケベックでの不評は深刻で、このままではケベックの議席のほとんどまたは全部を失う。自由党はオンタリオと東部で失った議席の何割かを、ケベックで取り返すことができる。緑の党はかつてない高支持率で、初の複数議席獲得が濃厚。ケベック連合は、新民主党が不評なため2桁議席を維持し、公認政党の地位に留まれる見込み。

 1945年以降に実施された23度の総選挙のうち、投票日の6~8か月前に与党が首位でなかったことが9度あった。そのうち与党が過半数を獲得したのが2度、少数政権になったのが2度、敗北したのが5度である。いっぽう、投票日の6~8か月前に首位に立った野党は、14度のうち敗北は3度しかない。
 敗北する与党は6か月前の世論調査で、平均すると3ポイント下回っている。再選される与党は6か月前の世論調査で、平均すると12ポイント上回っている。与党自由党は現在、保守党を2.5ポイント下回っている。
 世論調査でリードされた与党が、最後に勝ったいくつかの例外を見てみよう。ジョン・ディーフェンベーカー首相率いる進歩保守党は、1962年総選挙前、野党自由党に6ポイント差をつけられていた。同党はなんとか少数政権を維持したが、翌年の総選挙で政権を失った。
 与党自由党は1967年末に、進歩保守党に9ポイントのリードを許していた。進歩保守党は1967年11月、新しい党首にロバート・スタンフィールドを就けていた。だが与党自由党も翌年4月、新たな党首にピエール・トルドーを就け、6月の総選挙に圧勝した。
 ピエール・トルドー首相は、1972年総選挙前にも進歩保守党にリードを許しているが、わずか2議席差で勝利し、少数政権を保っている。
 逆に、リードしていた与党が敗北した例もいくつかある。ルイ・サンローラン首相率いる自由党は、1957年総選挙前に17ポイントもリードしていたにもかかわらず、敗北した。ポール・マーチン首相率いる自由党は、2006年総選挙前に10ポイントリードしていたにもかかわらず、敗北した。スティーブン・ハーパー首相率いる保守党は、2015年総選挙の6か月前は僅差で首位に立っていたが、投票日が近づくと野党の支持が自由党に集中し、最終的に敗北した。

 保守党の現在の支持率35.2%は、過去のデータと比較するとほぼ平均に近い。保守が2党に分裂した1997年と2000年総選挙を除くと、総選挙の6か月前における保守党の平均支持率は34%なので、現在の支持率は悪くはないが、確実に勝てるという保証もない。
 ディーフェンベーカー首相が1962年に少数政権に転落したときの支持率が37%で、クラーク首相が1980年に政権を失ったときの支持率も37%だった。ハーパー首相が2008年に少数政権を維持したときの支持率が35%で、スタンフィールド党首が1972年に2議席差で敗北したときの支持率も35%だった。
 新民主党の現在の支持率15.3%も、過去のデータと比較するとほぼ平均に近い。同党はその前身CCFも含め、総選挙の6か月前における平均支持率は16%である。
 総選挙6か月前における自由党の平均支持率が40%であることに比べると、現在の支持率32.7%はかなり悪く、過去24度のうち21番目である。これより低い支持率は最近の3つで、2008・2011・2015年総選挙前だ。このうち2011年総選挙は、議席数においても得票率においても、過去最悪の惨事となった。だが2015年総選挙は、当初支持率3位からという前例のない低調なスタートだったにもかかわらず、結果は1949年以降で最大の勝利となった。
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6人いた女性首相、ゼロに [人権]

 アルバータ州議会総選挙で、与党新民主党が敗北し、レイチェル・ノトリー首相の退陣が決まった。これで、2013年には13行政区に6人いた女性首相は、一人もいなくなることになる。その6人とは、ブリティッシュコロンビア州のクリスティ・クラーク首相、アルバータ州のアリソン・レッドフォード首相、オンタリオ州のキャスリン・ウィン首相、ケベック州のポリーヌ・マロワ首相、ニューファンドランド&ラブラドル州のキャシー・ダンダーデイル首相、ヌナブート準州のエバ・アーリアク首相である。

 オタワ大学で政治学を教えるジュヌビーブ・テリエ教授は、これらの女性リーダーたちも他の女性たちと同様に「ガラスの崖」の犠牲になったと指摘する。
 男性が女性を辛辣に批判し、陥れることには強い抵抗がある。そこで党内で対立が深刻化し、分裂の危機に瀕するとき、女性をリーダーに立てることによって党執行部を保護し、団結と一致をアピールすることで党内抗争を回避しようとする知恵が働くのだという。
 テリエ教授は、カナダの女性党首たちのほとんどはそのような理由でリーダーになったと指摘した。そして女性首相たちの大多数は、野党党首が総選挙勝利によってではなく、首相である与党党首が辞任し権力危機が発生したときに誕生している。前者の例はマロワとノトリーであり、後者の例はクラーク、レッドフォード、ウィン、ダンダーデイルと、唯一の連邦首相であるキム・キャンベルである。
 彼女たちの全員が、与党党首として最初の総選挙に挑んだ。何人かは敗れて退陣し、何人かは勝利して留任した。留任したうちのほとんどはさらに次の総選挙に挑んだが、クラークを除く全員が敗北した(クラークは選挙後に辞職を拒否したため、内閣不信任され辞職)。テリエ教授は、女性リーダーには調和と包容力ばかりが求められているため、党内が安定し政権が長期化すると、今度は決断力の不足を批判されるのだという。
 ウィン前首相は、女性首相が増えるにつれ首相会議には、先住民女性の失踪や暴力などそれまでとは異なった議題がのぼるようになったが、やがて女性首相たちが減るにつれ、それらの議論は形式化・儀礼化していったと述懐する。彼女は、人口の半数を占める人々が代表されなくなった今、それほど遠い昔でない時代には半数近くを代表していたことを思い出し、それを取り戻すために戦い続ける必要があると訴えた。
 ノトリー首相も選挙後の演説で、同様のことを訴えた。
「それはしばしば、前に2歩前進したあと後ろへ1歩後退したように感じられるかもしれない。だが前に進むのを、絶対に止めてはならない。」


【参照】 https://canadianhistor.blog.so-net.ne.jp/2011-10-13
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アルバータ州総選挙で統一保守党が過半数 [アルバータ]

 4月16日に実施されたアルバータ州議会総選挙は、統一保守党63議席、新民主党24議席(定数87)という結果となり、新党統一保守党が初めて政権を獲得した。新民主党は、長期政権が常態化しているアルバータで史上初めて、再選されない政権となった。なお過去に長期政権を築いた諸党は、その終了後に消滅している。議席が2党のみになるのは1993年以来のことで、アルバータ党・自由党・自由保守党の小党は議席を失った。
 投票率は極めて高く、戦後最高になることが確実視されている。進歩保守党44年の長期政権に終止符を打ち、史上初の革新政権を誕生させた前回総選挙では、期日前投票は23万5000票だったが、今回はそれを大幅に上回る70万票が前日までに投じられており、世界初の社会信用政権が誕生した1935年総選挙の81.8%に迫る勢いとなっている。

 統一保守党のジェイソン・ケニー党首は、カルガリーで勝利を宣言した。
「アルバータ州民は、憤慨の政治より自由な企業活動を選んだ。」
 4週間の選挙戦は専ら、高い失業率と、低調な石油価格と、そして個人攻撃に終始した。石油価格の下落により政府の収入が減少すると、レイチェル・ノトリー首相は法人税の増税に踏み切った。ヘルスケアと教育費の削減を拒否し、むしろ児童手当を支給し、学校の増改築を行い、最低賃金を時給15ドルに引き上げ、革新らしい政策を採った。
 だが統一保守党は、ノトリー政権の悪政が増税・財政赤字・失業率の増大につながったと厳しく批判した。これに対しノトリー首相は、ケニー党首の言うとおりに支出を削減すれば、児童や患者たちに重大な影響を及ぼすことになると警告した。
 ケニー党首は、その政治キャリアを改革党から始め、カナダ保守党政権の閣僚として中心的役割を果たした重鎮である。その彼がアルバータ進歩保守党の党首に当選したときは、右翼の彼による中道右派乗っ取りとも中傷された。統一保守党の候補たちの何人かは、穏健な中道右派の進歩保守党とは異なり、白人優位主義・反イスラム主義・アンチゲイなどの失言で謝罪させられたり、立候補取りやめに追い込まれたりした。ケニー党首自身も、デビッド・スズキ(※日系の生物学者。カナダ生まれで移民ではない)財団を挙げ「外国に支援された利益団体」と戦うと公言した。これらの発言に対する批判を、ケニー党首は「財政赤字から目を背けさせる目くらまし」と批判した。
 財政赤字と失業率への有効な対策が、パイプライン建設であることは明らかだった。だがブリティッシュコロンビアとケベックとアメリカの各地で、先住民や環境保護団体の強い反対を受けた。ノトリー首相は、アルバータ州政府が気候温暖化に真剣に取り組む姿勢を見せれば、パイプライン建設を実現できると考えた。それは具体的には、炭素税導入とオイルサンド輸送上限設定を意味した。連邦政府のトルドー首相との関係も良好で、トランスマウンテン・パイプライン拡張の合意に達すると、彼はこう述べた。
「ノトリー首相の気候温暖化へのリーダーシップなくして、我々はこのプロジェクトに合意することはできなかった。」
 だが、パイプライン計画は連邦裁判所によって中断され、彼女は4年の任期中にパイプラインを通すことができなかった。アルバータ州の失業率は、全国平均の5.7%を大きく上回る7.0%に達し、州の債務は500億ドル以上にまで増大した。

 新民主党は、前回総選挙で得た地方の議席のほとんどを失い、主にノトリー首相の地盤であるエドモントン周辺の存在となった。ラリビー児童サービス大臣、アンダーソン自治体関係大臣、マクエイグ=ボイド エネルギー大臣らの閣僚も落選した。世論調査では新民主党は不人気で、同党の敗北は必至だったが、党首の個人的人気では、ノトリー首相はしばしばケニー党首を上回った。彼女は党首に留まり、最大野党を率いて行くと約束した。
「これは後退のように感じられるかもしれないが、我々が大きく前進したことを忘れないでほしい。」
 自由党のデビッド・カーン党首は落選し、唯一の議席を失った。
「政治的な振り子は、穏健なポジションからより保守的なポジションへと振れた。それが人々の意志だ。」
 そしてケニー次期首相に、差別的発言をした候補たちへの対処を訴えた。
「大きな責任が、あなたの勝利とともに来る。あなたは、全てのアルバータ州民の首相となる。それは障害者やLGBTQ2S+の、弱い人々を含んでいる。」
 アルバータ党は87の全選挙区で候補を擁立したが、全員落選した。スティーブン・マンデル党首は、惨敗をも苦にせず堂々と語った。
「私は本気で、我が党こそがこの州の未来の党だと考えている。人々が分極化から離れ、我々の州がどうなり、どの党がふさわしいかを考え始めるとき、人々は違う方向を探し始めて、アルバータ党がその答えであることに気づくだろう。」

 CBCは4月11日、統一保守党の2017年党首選で、詐欺的な電子メールアドレスがケニー候補に投票するために用いられ、連邦警察が捜査していると報じた。
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フィルポット議員の支部で役員半数以上が辞任 [自由党]

 ジェーン・フィルポット議員の選挙区である自由党マーカム-スタフビル支部(オンタリオ州)の役員の半数以上が、4月8日に辞意を表明した。
 役員の一人であるリーア・ナットソンさんによると、8日に召集された会議において、役員16人のうち10人が辞意を表明、残る6人のうち5人は留任する意向で、最後の一人については不明だという。
 ナットソンさんは、インタビューに答えて語った。
「私にはもう、別の候補のために働く情熱がない。ジェーンは私たちにとって、スターだった。」
 彼女は、辞任は全くフィルポット議員との問題であり、トルドー首相への抗議ではないと強調した。
 同選挙区の有権者であるジョージ・スレッド氏は、たとえフィルポット議員が無所属で立候補しても投票すると語った。
「彼女はこの町に良くしてくれた。彼女はきっと、自分が正しいと信じたことのために立ち上がったのだと思う。彼女がここでもう一度立候補するなら、我々はきっとまた彼女に投票するだろう。」

 いっぽうウィルソン=レイボールド議員の選挙区バンクーバー・グランビル支部(ブリティッシュコロンビア州)は、役員全員が今年実施される総選挙に向けて邁進すると述べた。
「我々はバンクーバー・グランビル支部の役員として留まり、近日中に党本部と会談し、我々の進むべき道について話し合う。」
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ウィルソン=レイボールド氏を支持する落書きで逮捕 [自由党]

 ジョディ・ウィルソン=レイボールド議員(前法務大臣)の事務所と路上に4月8日、彼女を支持する落書きをした37歳の男性が逮捕された。
 落書きはスプレー缶を用いて、バンクーバーの事務所の窓と付近の路上に“Let Jody speak”(ジョディに証言させろ)“For Trudeau treason”(トルドーを反逆罪に)“Flush the Turd”(糞を流せ)などと書かれたもので、通報から数時間で消された。
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 事件を受けてウィルソン=レイボールド議員は、ツイッターでコメントを発表した。
「皆さんが私への支持と熱意を示したい気持ちも尊重しますが、個人のあるいは公共の資産に損害を与えることなく、また自身を危険に晒すことなくそうするよう、推奨します。」
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自称フェミニストのトルドー首相、演説中に女性たちに背を向けられる [自由党]

 「平等の声」が主催する「ドーターズ・オブ・ザ・ボート」の年次大会がオタワで開催され、338選挙区を代表する338人の若い女性有権者が、下院議場でそれぞれの選挙区選出議員の席に着き、各党党首が演説した。それは、ジョディ・ウィルソン=レイボールド議員とジェーン・フィルポット議員が自由党幹部会を除名された4月2日の、数時間後だった。
 トルドー首相は女性たちを前に、両議員除名について弁明した。
「ジョディ・ウィルソン=レイボールド(※前復員軍人大臣)とクリスティア・フリーランド(※外務大臣)のうち、どちらを信じるか決めなければならないと考えたい人は、この中にはいないということを私は知っている。ジェーン・フィルポット(※前予算庁長官)とマリヤム・モンセフ(※女性の地位・ジェンダー平等大臣)のうち、一人が正しく、もう一人が間違っていなければならないなどということを知りたい人はいない。」
「聞くべき展望は常にあるだろうが、最終的には多様性、ここにあるような多様性は、信頼があるときのみ機能する。そしてチームの中で、その信頼が壊れたとき、我々はどのように前進して行くかについて考えければならない。」
 彼はさらに、女性をターゲットにした開発援助、女性に割かれた予算、男女平等賃金、婦人団体への資金提供、男女同数の内閣を列挙し、フェミニズムに基づく政策を自負した。
「やるべきことはもっとあると、私は認める。だが、政党党首の中で誰がよりフェミニストであるかというコンテストにおいて、名を挙げられていることを誇りに思う。」
 だが女性たちのうち数十人がその場で起立し、演説する首相に背を向けた。それは、二人の女性前大臣を冷遇したことへの抗議だった。
 保守党のシーア党首の演説時には、十数人が退席した。
 緑の党のメイ党首の演説は、喝采をもって受け入れられた。
 傍聴席には、除名されたウィルソン=レイボールド議員、フィルポット議員のほか、彼女たちに同調するツイートをして幹部会を離脱したセリーナ・シーザー=シャバンヌ議員(3人とも女性)がいた。
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 ハミルトン・マウンテン選挙区のディアナ・アランさんは、ツイッターで首相に露骨な批判を浴びせた。
「我々は、会議に参加する若い女性としてここオタワにいる。そして我々は、ジョディ・ウィルソン=レイボールドとジェーン・フィルポットを幹部会から追放したあなたを、心から非難する。」
 新民主党のジェニー・クワン議員は、この日議会で演説した。
「カナダ初の先住民の司法長官を、彼女が法を守るからという理由で幹部会から追放することによって、首相は自分に逆らう女性は自由党で冷遇されるということを明らかにした。これが、自称フェミニストが2019年に見せる行為だろうか?」


・トルドー首相の演説
https://www.youtube.com/watch?v=lPB59opdwdQ
・メイ党首の演説
https://www.youtube.com/watch?v=sw-NAOdxNe8
青い服の女性は、女性初の首相キム・キャンベル氏。

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トニー・クレメント議員、引退を表明 [保守党]

 トニー・クレメント議員(無所属)は4月2日、次の総選挙に出馬せず、今期限りで政界を引退する意向を表明した。
「家族と同様、私も非常に満足している。今こそ進むべき時だ。」
 彼は厚生大臣・産業大臣・予算庁長官・北オンタリオ経済開発イニシアチブ担当大臣を歴任した保守党の重鎮だが、複数の女性にセクスティングを行い、2018年11月に幹部会を離脱していた。彼は声明で「私の私生活は、自ら招いた危機から元の軌道に戻ることになる」と述べた。
「数えきれないほどの友人たち、支援者の皆さん、スタッフの皆さん、同僚議員たち、そして最も重要なのはパリー・サウンド-マスコカ選挙区の皆さんの、過去13年間の支援に感謝したい。」
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ウィルソン=レイボールド氏とフィルポット氏、自由党幹部会を除名 [自由党]

 自由党は4月2日の幹部会で、ジョディ・ウィルソン=レイボールド議員(前復員軍人大臣)とジェーン・フィルポット議員(前予算庁長官)を除名したと発表した。両議員は無所属となり、次回総選挙の公認も取り消される。これにより下院勢力は、自由党177、保守党97、新民主党41、ケベック連合10、緑の党1、人民党1、CCF1、無所属7、欠員3(定数338議席)となった。

 この日召集された幹部会で、トルドー首相は語った。
「これら2名と我々との間にかつてあった信頼は、すでに破壊された。」
「ウィルソン=レイボールド氏とフィルポット氏が、もはや我々自由党の一員ではありえないことが明白になった。」
 両名が2月と3月、相次いで大臣を辞任して以来、自由党内では両名を除名すべきかどうかという論争が続いていた。特にウィルソン=レイボールド氏は、SNC-ラバラン問題に関する情報を長期間かけて小出しにし、この話題を引っ張り続けることで自由党の信用に打撃を与え、議員全員の再選を危険にさらしたことで、強く非難された。
 トルドー首相自身は当初「考慮中である」と語り、両名が幹部会にとどまる道を模索していたふしがあった。ウィルソン=レイボールド氏を追い詰めれば、事件の全容を暴露されかねない。
 だが彼女は無断で、枢密院職員マイケル・ワーニック氏との12月19日の電話を録音し、電子メールを記した文書とともに下院法務委員会に提出し、3月29日に公表した。これで自由党内の大勢は、両名除名に一気に傾いた。

 トルドー首相は名指しは避けたものの、電話を密かに録音したウィルソン=レイボールド氏を明確に非難した。
「我々は両名の懸念に対処するため、あらゆる努力を払ってきた。そして最終的に、両名がこのチームを信頼すると真摯に言うことができないなら、このチームの一員であるはずがない。」
「誰とのものであれ、政治家が会話を密かに録音するのは間違っている。その政治家が、公務員との会話を密かに録音している大臣であるなら、それは間違っている。その大臣が、枢密院職員との会話を密かに録音している司法長官であるなら、それは非良心的である。」
 閣僚たちからも、トルドー首相に同調する声が相次いだ。メラニー・ジョリー観光大臣は、会話の録音を「根本的に間違っている」と批判した。
 パティ・ハイドゥ労働大臣は、これまで密かに同僚議員の電話を録音したことはなく、これからも絶対にしないと断言した。
「私は、それは非倫理的であると思う。それは詐術だ。」
「もし会話を録音するなら、そしてそれが同僚との間のものなら、電話の相手に予告する責務があり、それが倫理的行動だと私は思う。」
 彼女は、両名が幹部会に残るかどうかについては首相と同僚議員たちに従うと語ったが、会話を密かに録音したかもしれない人と幹部会に同席する不快感を隠さなかった。
 フランソワ=フィリップ・シャンパーニュ基幹大臣は、(ウィルソン=レイボールド氏も弁護士だが)自分が弁護士として働いていたとき、会話を録音したことは一切なかったと述べた。
 マルク・ガルノー運輸大臣は、重要な問題に関する大臣と政府高官の会話を密かに録音するのは「完全に不適切」で「不名誉な行為」だと批判した。
 キャロリン・ベネット政府=先住民関係大臣は、首相の下での一致を控えめに述べた。
「私は、チームは首相を支えていなければならない、それがここ数週の間に失われた要素だと思う。」
 自由党議員たちも、批判の声をあらわにした。ロブ・オライファント議員は、大臣が政府高官との会話を密かに録音するのは「不穏当」であり、ウィルソン=レイボールド氏の言葉は「筋書き通り」で「芝居がかった」、「職員を罠にかけた」ようなものだと吐き捨てた。
「私の望みは、政府を信頼しない人々は幹部会には要らないという気持ちで我々が一つにまとまり、幹部会が迅速に動くことだ。」
 そして、ウィルソン=レイボールド氏はトルドー首相に対する信頼を直截に示さないかぎり、幹部会から出て行くのが当然だと付け加えた。
 ウェイン・イースター議員は、ウィルソン=レイボールド氏は幹部会から出て行くべきであり、また彼女とワーニック氏との会話を「まるで台本を読んでいるようだ」と評した。
「このようなゲームを仕掛け、枢密院職員をほとんど陥れるような人に、私は敬意を払わない。」
 ニック・ホエーレン議員は、大臣が、枢密院職員から不当な圧力を受けたことを首相と共有するのではなく、それを録音し密かに保管していたことに衝撃を受けたと語った。
「それは本当に、不適切でいかがわしい。」
 彼は、トルドー首相と2人の女性たちが演じるドラマに、国民が必要以上に夢中になっていることを懸念した。
 ウェイン・ロング議員は、電話の録音を「驚いた」と語ったが、それがウィルソン=レイボールド氏への圧力を示していると語り、彼女に理解を示した。そのうえで、毎日のニュースのネタになるのを止めるには透明性がなければならない、それでこそ自由党は団結し、次の総選挙に勝つことに集中できると語った。

 ウィルソン=レイボールド氏自身も、会話記録とともに提出した書類に、電話を録音する行為は「尋常ならぬ、さもなくば不適切」と記し、認めている。ただし彼女は、そのとき「不適切な話題」が予想され、話された正確な記録が必要だと感じたが、記録する秘書が不在だったと弁明した。
「私がした会話だが・・・彼は自由党幹部会のメンバーではなく・・・私の依頼人でもない。私は、それが尋常ならぬ状況だったということを知っている。私は信頼できるアドバイザーに尋ねてみた。そして彼らの答えは、不適切で不合理な状況における適切で合理的な行動だというものだった。」
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 トルドー首相は、問題を「コミュニケーションの失敗」と語っていた。政府が一企業を贔屓して起訴されないよう司法に圧力をかけたり、罰金だけで済むよう法改正をするなど、国民にとってはその程度の問題ではないが、メインキャストの二人にとっては実際そうなのかもしれない。要請を拒否したウィルソン=レイボールド氏を、首相が司法長官のポストから外したうえで閑職に追いやったのは、徹底的に追い詰める意図はなかったことを示している。
 だが首相は、先住民だが弁護士資格を持つ彼女に、法務大臣から先住民サービス大臣への異動を提示して感情を逆撫でした。さらに「年輩の議員を平気で叱りつける」「政界に友だちもいない」などの出所不明な噂が流れ、首相はこれをすぐ非難せず、非難したのは1か月もあとだった。さらに「彼女が司法長官として行った任務の全ては、彼女一人の判断であり彼女の責任である」と述べて、彼女を決定的に怒らせた。守秘義務があるのをいいことに、責任を押しつけようとしたのだ。彼女は翌日大臣を辞任、さらに新聞がSNC-ラバラン疑惑を暴露し、野党もこれに乗じ議会で証言させたため、関係は一気に悪化する。この時点でもまだ首相は「幹部会から除名するかは考慮中」、彼女も「不適切だが違法な行為はなかった」と手加減しており、両者歩み寄る余地は残っていた。
 だがこの問題は、あまりにも長くメディアの注目を浴びすぎた。先住民との和解とフェミニズムはトルドー政権の車の両輪だったにもかかわらず、彼女は首相のイメージを深く傷つけた。自由党の支持率は保守党を下回り、議員たちは選挙の心配をしなければならなくなったのだ。
 ウィルソン=レイボールド氏には無所属で出馬する道が残されてはいるが、組織も運動員もなく、容易ではない。トルドー首相が非常に若いことを考えると、自由党への復帰はほぼ不可能だろう。引き際を誤ったため、議員たちをも怒らせてしまった。政治を続けたければ、別の党に移籍するしか方法はなさそうだ。


図:「もしもしジェーン、ジョディです。あなたも聞こえる?ノイズのような音・・・」
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プリンスエドワード島州総選挙、緑の党支持率トップに [プリンスエドワード島]

 プリンスエドワード島州(PEI)のウェイド・マクロークラン首相は3月26日、州議会総選挙を4月23日に実施すると発表した。
 この州では連邦結成以来、PEI自由党とPEI進歩保守党だけが政権を担って来た。それどころか、他党は1996年まで総選挙で1議席も獲れなかった。1996年にPEI新民主党が1議席、2015年にPEI緑の党が1議席獲ったのがわずかな例外である。緑の党は2015年総選挙で、ピーター・ベバン=ベイカー党首が議席を獲得、さらに2017年11月の補選でハンナ・ベルが当選し、二大政党以外では初の複数議席を保有した。
 資金力でも組織力でも二大政党に遠く及ばない緑の党だが、2018年8月に世論調査でトップに立ち、今日まで与党自由党と抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げている。2月に実施された最近の世論調査では、支持率が緑の党38%、進歩保守党29%、自由党27%と、緑の党が首位に立ち、カナダ初(世界初?)の緑の党単独政権を樹立する勢いである。「誰が最上の首相か」という調査でも、マクロークラン首相の23%を抑え、ベバン=ベイカー党首が38%でこちらも首位に立っている。
 緑の党は環境問題だけのシングル・イッシュー政党であり、それ以外の政策がないという定評に対し、ベバン=ベイカー党首はこのところ、緑の党としてのポリシーを訴えることに専念してきた。

 2015年5月のアルバータ州議会選挙で、新民主党が初めて政権を獲得したとき、その余韻冷めやらぬ10月に実施された連邦議会選挙では、連邦新民主党は支持率トップに躍り出た(後半失速した)。連邦緑の党も歴史的高支持率が続いており、もしもPEIで緑の党が躍進すれば、その直後5月6日に実施されるナナイモ-レディスミス選挙区(ブリティッシュコロンビア州)の補選でも、緑の党は快進撃を続けることがありえる。バンクーバー島は緑の党の支持が強い地区として知られ、同党は同選挙区を重点選挙区に指定してテコ入れを図っている。

 なお州議会総選挙の同日、選挙制度改革に関する住民投票も実施される。それは現行の小選挙区制を改め、小選挙区比例代表併用制を採用すべきかどうかを問うものである。
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またも内閣改造、予算庁長官にマレー氏 [自由党]

 トルドー首相は3月18日、3月では2度目となる内閣改造を行った。これは、4日にジェーン・フィルポット予算庁長官兼デジタル政府大臣が辞任したことに伴うもので、ジョイス・マレー予算庁政務次官が、新しい予算庁長官兼デジタル政府大臣に任命された。
 マレー新長官は、現在のスキャンダルから前進して、貧困を減らし、地球温暖化と雇用創出に取り組みたいと抱負を語った。そして、首相を批判して閣僚を辞任したウィルソン=レイボールド議員とフィルポット議員が幹部会にとどまっていることを「すばらしい」と賞賛した。また彼女はSNC-ラバラン問題について、トルドー首相が「コミュニケーションの失敗があった」と明確に認めたことを挙げ、これ以上ウィルソン=レイボールド氏から聞くことはないと断言した。
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 マレー長官は南アフリカのシュバイツァー=レネケに生まれ、7歳でバンクーバーに移住した。母シャーロットは婦人参政権運動のリーダーで、ブリティッシュコロンビア大学初の女性准教授になっている。マレー長官は、サイモン・フレーザー大学で考古学・言語学・経営学を学び、1977年夫とともに植林会社を設立した。この会社は2012年に10億本目の木を植え、CBCの番組で紹介された。彼女は1996年から1999年まで、ブリティッシュコロンビア森林資源勧告委員会に勤めている。
 このような活動が目に止まり、彼女はブリティッシュコロンビア自由党の候補として擁立される。彼女の持論である、持続可能なコミュニティを構築するための「緑の党から自由党まで」のスローガンを掲げて当選し、キャンベル内閣の水陸空保護大臣・経営大臣を務めた。
 だが2005年の州議会選挙で落選すると、2006年には連邦議会選挙(ニューウェストミンスター-コキットラム選挙区)に自由党から出馬するが、再び落選。選挙区を自分の住むバンクーバー・クワドラに変えた2008年からは、順当に連続4回当選し、自由党がわずか34議席にまで減少した2011年総選挙でも生き残っている。2012年には自由党党首選に出馬し、トルドー現党首に次ぐ2位となった。
 環境保護活動に長年取り組んできたマレー長官は、トランスマウンテン・パイプライン計画に反対していたが、「閣僚としては国益を考慮すべきだが、議員としては地元有権者の意向を代弁すべきだ」と説明した。


写真:左からトルドー首相、ジョイス・マレー長官、ジュリー・パイェット総督。
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