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モントリオールの店員はフランス語のみで挨拶する動議採択 [ケベック]

 ケベック州議会は11月30日、ケベック党が提出した、モントリオールの店舗で店員は客にフランス語のみで「ボンジュール」と挨拶するという動議を、111対0で採択した。バイリンガル都市モントリオールでは、英仏二か国語で「ボンジュール・ハイ!」と挨拶するのが長年の慣習となっていた。この動議には、強制力はない。
 ケベック州当局の調査で、モントリオールにおける客への挨拶は、フランス語のみは2010年の89%が2012年には74%に減少し、二か国語は1%から13%に増加していたことが判明した。ケベック党のジャン=フランソワ・リゼ党首は、モントリオールではあまりに多くの店員がフランス語と英語を話しており、フランス語がケベックの公用語であることを再確認する必要があると語った。
 同党のパスカル・ベリューブ院内幹事長も、「ボンジュール」だけが正しいアプローチだと断言した。
「それは我々の起源であり、我々自身であることだ。そして我々自身であることとは、アングロフォン・コミュニティを含むフランコフォン都市であることだ。」
「最初に言うべきことは『ボンジュール』である。それは敬意である。」
 ケベック党が最初に提出した原案では、「ボンジュール・ハイ」を「いらつかせる」と定義していたが、フィリップ・クイヤール首相は、そのような表現は「アングロフォンとフランコフォンの対立を煽る」として修正させた。

 だがモントリオールで営業する店主や店員たちの多くは、動議採択に疑問の声を上げた。スポーツ用品店に勤めるサム・モクタールさんは、二か国語の挨拶はモントリオールの誇りであると考えている。
「世界に向けて歓迎の意を表すため、バイリンガルであることは商売にも、モントリオールの評判のためにもよいことだ。このあたりでは、みんな同意するだろう。」
「政治は、ここでは機能しない。」
 モントリオールで喫茶店を経営するカラム・ゲブランさんは、フランス語のみの挨拶は、英語しか話せないという合図を客に送ることになると懸念した。モントリオールとポワント=クレールで店を持つキャロライン・ハーパーさんも、二か国語の挨拶はどちらの言語ででも対応可能だという合図を送っていると指摘した。
「人々を歓迎するためにあらゆる手立てを講じないなら、特に観光地では、客を逃すことになる。」
 またかなり多くの小売業者が、モントリオールの人々は英語とフランス語に限らず多様な言語を話していると語った。
 モクタールさんは、アラビア語とギリシア語を話す。モントリオールで土産物店に勤めるマリヤ・サダトさんは、アフガニスタン出身だが、店で「ボンジュール」「ハイ」のほか、ペルシャ語・スペイン語・ウルドゥー語などを使う。
「私には、その問題が理解できない。カナダは多文化・多言語の国だ。」
「私はお客さんに、カナダで楽しい思い出だけを抱いて帰ってほしいだけだ。」
 ダウンタウンの駅でキオスクを経営するリュードミラ・ズーバさんは、個人的にはフランス語のみの挨拶を好むと語った。
「私に向かって『ボンジュール・ハイ』と言うのは、重複していてちょっとばかにしたように聞こえる。」
 彼女はまた、政治家はこのような問題ではなく、都市再開発のため彼女の店を閉めようとしているが、中小商工業者が営業を続けられるよう配慮することの方が重要ではないかと述べた。
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