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進歩保守党とワイルドローズ党の保守合同、困難に [アルバータ]

 3月22日に実施されたアルバータ州議会のカルガリー=グリーンウェイ選挙区補欠選挙は、進歩保守党候補が335票差の僅差で勝利した。
 進歩保守党は、先の総選挙で野党第2党に転落する惨敗を喫し、解党するのではないかとさえ噂された。だが新民主党政権の評判が芳しくなく、進歩保守党は根強い人気を持つことを示した。これで進歩保守党は、ワイルドローズ党との合併に向かわず、独力で新民主党政権打倒に向かうだろう。
 党則によれば、2015年5月に辞任したプレンティス党首の後任は、6か月以内に選出しなければならなかった。だが進歩保守党は2016年5月に党大会を開催し、そこでようやく党首選のスケジュールを決定する。事情通によると、党首選は2016年終わりか2017年に実施されるという。それまではリック・マカイバーが暫定党首を務めるが、党員による党首選で選出されていない暫定党首は、ワイルドローズ党との合併交渉を進めることはできないだろう。
 党首選も、各候補が「進歩保守党の偉大な栄光を取り戻す」と公約して争うことになるだろうから、合併を訴える候補は弱い候補とみなされ、当選することが難しい。また当選した新党首は、次の総選挙までわずか2年半しかなく、その短い期間に合併交渉をまとめあげることは困難なうえ、まとまらなかった場合はその相手と総選挙で戦う準備もする必要があり、舵取りが難しい。

 カナダ同盟と(連邦)進歩保守党が2003年に合併交渉をまとめることに成功したのは、両党党首がその重要性を理解していたからだ。当時は保守が分裂した状態で戦えば、自由党を容易に勝たせてしまうという危機感があった。
 交渉がいったん暗礁に乗り上げると、カナダ同盟のハーパー党首は進歩保守党の要求のほとんどを飲んだ。彼にとっては、一番重要なことは合併交渉をまとめることで、二番目に重要なことは新党の党首選に勝利することだった。党首になれば、新党の綱領がどうであれ、党の方針を自分の好きなように決められるからである。こうして新党の綱領は、吸収される進歩保守党の方が圧倒的に小さいにもかかわらず、そのポリシーの多くが盛り込まれることになった。そしてハーパーは新党の党首選に勝利し、総選挙にも勝利して首相の座に就き、いったん盛りこんだポリシーの多くを反故にしたのだった。

 だがアルバータの2つの保守政党は、合併しなければ生き残れないというほどの危機感を持っていない。今後合併談義は、下火に向かうことだろう。
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